谷口智彦氏は1957年、愛知県に生まれました。東京大学工学部を卒業後、文系・経済分野へと進路を定め、1981年に日経BP社へ入社。『日経ビジネス』の記者やロンドン特派員、副編集長を歴任し、国際金融や地政学の最前線を徹底的に取材しました。
その後、英国の国際戦略研究所(IISS)客員研究員や米ブルッキングス研究所招聘研究員などを経て、2005年に外務省へ外務副報道官として招聘されます。この時期に外相を務めていた麻生太郎氏や、第1次政権時の安倍晋三氏のスピーチ起草に関わり始めたことが、後のキャリアを決定づける転機となりました。
2012年12月に第2次安倍内閣が発足すると、内閣審議官に就任。翌2014年4月からは内閣官房参与(外交・広報担当)として、2026年9月の内閣総辞職まで安倍首相の最も近くでペンを執り続けました。理系の論理的思考力と、国際ジャーナリズムで培った卓越した英語発信力が融合した、極めて稀有なバックグラウンドを持つ人物です。