地方大会とは異なり、阪神甲子園球場で行われる全国選手権大会および選抜大会においては、点数差によるコールドゲームは採用されていない。降雨などの天候不良による場合を除き、どんなに点数差が開いても9回(またはタイブレーク)まで戦い抜くのが甲子園の伝統だ。
この「甲子園特別ルール」に対しても、ファンの間では賛否が分かれている。往年のファンは「甲子園は何が起こるか分からない聖地であり、最後まで諦めない姿に価値がある」と点数差コールドの不適用を支持する。10点差をひっくり返した歴史的な大逆転劇が頭をよぎるからだ。
一方で、近年の若年層ファンやスポーツ医学の専門家からは「大差がついた試合での過度な消化イニングは、選手の怪我リスクを高めるだけであり、甲子園であっても点数差コールドを導入すべきだ」という意見が日増しに強まっている。聖地の伝統と時代の要請が、いま強く衝突している。