ボッチャのコートは縦12.5メートル、横6メートル。この限られたキャンバス上で、激しい位置取り合戦が繰り広げられる。先攻の選手が投球する白い「ジャックボール」が全ての起点だ。この目標球に対し、自陣のカラーボール(赤または青)をいかに近づけられるかが勝負の分かれ目となる。
勝敗を決する得点計算の仕組みは独特だ。全投球が終了した時点で、ジャックボールに「最も近い相手方のボール」よりも内側にある自陣のボール全てに各1点が与えられる。つまり、相手の最接近球よりも少しでも内側に3球入っていれば3点獲得となる。国際ボッチャ競技連盟(BISFed)が定める規定に基づき、審判はコンパスやキャリパーといった測定器具を用いてミリ単位の距離を正確に測定する。たった数ミリの差が、試合の運命を左右するのだ。