かつての中学の部活動は、ほぼ「無料」で提供される教育サービスだった。しかし、地域移行によって民間クラブへの加入が一般化し、保護者の経済的負担は跳ね上がっている。月謝に加え、施設利用料、ユニフォーム代、そして遠征費。年間で数十万円規模の支出を迫られるケースは珍しくない。
「部活の時は年間で数千円の部費だけだった。今は月謝だけで2万円、遠征が入ればさらに飛んでいく」。都内に住む中学2年生の母親はため息をつく。民間移行によって、スポーツを続けること自体が「家庭の経済力」に左右される時代が、ついに本格化してしまったのだ。