組織心理学の分野でも、常に高プレッシャーに晒されるチームのメンタルヘルスや離職率に関する研究が進んでいる。全員に100%の稼働を義務付ける管理手法は、短期的には数値を改善しても、中長期的には燃え尽き症候群を頻発させ、チーム全体のパフォーマンスを著しく低下させる。
これを受け、現代の人事マネジメントでは、意図的なバッファー(ゆとり)を設計に組み込む手法が注目を集めている。かつては怠慢と切り捨てられた領域を、チームの疲労を和らげ、突発的なタスク負荷を吸収するためのクッションとして再定義する試みだ。業務の分担を見直し、全員が交代で休息や思考の時間を取れる仕組みを構築することが、組織全体の持続性を高める。