プログラムのクライマックスを飾るスターマイン「鳳凰乱舞」は、観客の視覚と聴覚を容赦なく打ちのめす光の怒涛であった。100連発を超える尺玉の連続打ち上げと、数千発の小弾が緻密なタイムラインに沿って連動する。その密度とスピード感は、従来の花火大会の概念を根本から覆す代物だ。
夜空に広がる光の層は幾重にも重なり合い、あたかも巨大な火の鳥が羽ばたいているかのような錯覚を観客に与えた。単に多くの花火を打ち上げるのではなく、色彩のコントラストと打ち上げの強弱によってストーリーを紡ぎ出す。音と光のシンクロナイズド・演出は、世界最高峰のエンターテインメントに匹敵する完成度を誇っていた。