1995年にバッテリーメーカーとして創業したBYD Auto(比亜迪)は、創業者の王伝福(Wang Chuanfu)の手腕によって世界規模のメガ自動車メーカーへと変貌を遂げた。内燃機関のノウハウを持たない弱みを、自社でバッテリーから半導体まで一貫生産する垂直統合モデルによって最大の強みに変えたのだ。この生産体制こそが、他社が模倣できない圧倒的な価格競争力を生み出している。
世界の自動車産業が電動化へと一気に舵を切る中、サプライチェーンを自前で完璧に握る同社の強みは増すばかりだ。部品の大部分を自社製造することでコストを劇的にカットし、競合他社が利益率の確保に苦しむ中で高水準の収益性を維持している。