慢性的な冷えや代謝の低下に悩む人々にとっても、この皮膚刺激は強力なトリガーとなる。
人間の首の後ろや肩甲骨のまわり、脇の下には「褐色脂肪細胞」と呼ばれる特殊な細胞が存在する。これは余分な脂肪を燃焼させて熱を作り出す、いわば体内の「天然ヒーター」だ。乾布摩擦によってこの領域を適度に刺激すると、温覚・冷覚のセンサーが反応し、体温調節機能が一気に活性化する。
毛細血管の血流が促され、手足の末端まで温かさが広がる実感は早い。さらに、リンパ液の循環がスムーズになることで、翌朝の顔のむくみや身体の重だるさが軽減されるという報告も相次いでいる。高価なサウナやスパに通わずとも、自宅の洗面所で自前の代謝スイッチをオンにできる手軽さが評価されている。