かつて山くらげといえば、居酒屋でビールのおつまみとして出される醤油漬けやラー油和えのイメージが強かった。しかし、現在のブームは従来の枠組みを軽々と超えていく。都内のレストランでは、白身魚のポワレに焦がしバターと細切りにした山くらげを添えた一品が話題を呼んでいる。
現場のシェフは「加熱しても失われない独特の食感は、西洋料理のソースと相性が抜群だ」と明かす。エスニック料理の生春巻きに巻いたり、タコスの具材としてライムを絞って味わったりと、素材自体の主張が強すぎないからこそどんな調味料にも染まるフレキシビリティが、新世代の料理人たちを刺激している。