日本国内で広く親しまれているイモリには、本州などに自生する「アカハライモリ(ニホンイモリ)」と、奄美・沖縄諸島に生息する「シリケンイモリ」が存在します。両者は見た目が似ているものの、好む環境には明確な違いがあるため、水槽内の陸水比率を生態に合わせて変えるアプローチが欠かせません。
アカハライモリの飼育レイアウトでは、「水場6:陸地4」または「半々」の水棲寄りの環境が適しています。水中で器用に泳ぎ回って餌を探す時間が長いため、ある程度の水深と遊泳スペースを確保し、水面からスムーズに上陸できるスロープを設置するのが理想的です。
対照的に、シリケンイモリの水槽レイアウトでは「陸地7:水場3」の陸棲寄りの環境設計が基本となります。シリケンイモリは幼体のみならず成体になっても陸地で過ごす時間が非常に長く、水深が深すぎると溺れる危険性すらあります。全身が浸かれる程度の浅い水場や水容器を配置し、陸地部分にはしっとりとした土壌や苔、落ち葉を敷き詰めて高湿度をキープするレイアウトが適しています。