サッカーにおけるクロス(Crossing)とは、ピッチの左右両サイドからペナルティエリア内やゴール前の中央エリアへ向けて送られるパスの総称です。相手のディフェンスラインとゴールキーパーの間をボールが「横切る(Cross)」軌道を描くことから名付けられました。
日本のサッカーシーンで長年親しまれてきた「センタリング(Centering)」という言葉は、中央へボールを集める動作から生まれた和製英語です。かつては国内の指導現場やテレビ中継で標準的に使われていましたが、日本サッカー協会(JFA)の指導指針が国際基準へ統合されたことや、海外中継の普及に伴い、現在では公式な戦術用語として「クロス」に統一されています。海外の監督や選手に対して「センタリング」と発言しても戦術用語としては通じないため、現代では「クロス」と呼ぶのが正しい共通認識です。