1964年のデビュー以来、数多くのミリオンセラーを世に送り出してきた都はるみ。ファンや昭和歌謡愛好家の間で今なお高い支持を集める代表曲の軌跡を振り返ると、彼女の変幻自在なボーカルスタイルが見えてきます。
デビュー翌年に大ヒットを記録した『アンコ椿は恋の花』は、独特の首を振るアクションと唸り節で「はるみ節」を日本中に定着させた原点です。そして1975年の『北の宿から』では、第18回日本レコード大賞を受賞。情念のこもった女性の切なさを繊細に表現し、演歌の女王としての地位を不動のものにしました。さらに1980年の『大阪しぐれ』など、叙情的な名曲も数多く存在します。
そうした名作群の中でも、『好きになった人』はファン投票やカラオケランキングにおいて常に最上位を争う特別な存在です。悲壮感を吹き飛ばす前向きなエネルギーこそが、時代や世代を問わず愛され続ける最大の理由となっています。