近年のエキゾチックアニマル医療における症例データの蓄積により、小鳥の生活習慣病リスクがより詳細に可視化されてきた。臨床の場に立つ鳥類臨床獣医師からは、消化器トラブルや肝臓疾患で搬送される個体の多くに「日常的な過剰なおやつの摂取」が関与しているとの指摘が相次ぐ。
最新の鳥類栄養学によれば、種子類中心の副食に偏った食生活は、瞬く間に体脂肪の蓄積を招く。特にセキセイインコは代謝が非常に活発である反面、ケージ内という制限された運動空間では消費カロリーが不足しやすい。肝脂質症(脂肪肝)を発症した個体は、本来10〜15年とされる寿命を大幅に縮めてしまうリスクが高まる。単なるご褒美の選択が、文字通り「生命線」を握っているのだ。