ビジネス文書としての体裁を整える上で欠かせないのがページ番号(スライド番号)です。質疑応答の場で「12ページのグラフについて質問です」とスムーズに誘導するためにも必須の要素ですが、「設定したはずなのに特定のページだけ番号が出ない」という問い合わせがITヘルプデスクには絶えません。
まずは基本となるページ番号の挿入フローをおさらいしておきましょう。
- 「挿入」タブ > 「ヘッダーとフッター」(または「スライド番号」)をクリック。
- 「スライド」タブ内の「スライド番号」チェックボックスをオンにする。
- 表紙に番号を入れたくない場合は「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れる。
- 「すべてに適用」をクリックする。
この基本操作を行っても番号が表示されない場合、現場のファイル調査で見つかる原因の約8割は以下の3点に集約されます。
第1の要因は、「スライド上に配置した画像や図形がページ番号の最前面に被さっている」ケースです。PowerPointの仕様上、スライド番号のプレースホルダーは背面寄りに配置されることが多く、全面に敷いた背景写真や帯状のオブジェクトの下に隠れて見えなくなってしまいます。対象の図形を「最背面に移動」させることで解決します。
第2の要因は、「スライドマスターから番号プレースホルダー(<#>)が削除されている」ケースです。社内テンプレートを使い回すうちに、誰かが誤ってマスター画面上の番号ボックスを消してしまっているパターンです。「表示」タブ > 「スライドマスター」を開き、左側の一番上にある大元のマスターを選択した上で、リボンの「マスターのレイアウト」から「スライド番号」にチェックを入れ直す必要があります。
そして実務で頻出する高度な要望が、「表紙を除外した上で、2枚目のスライドを『1ページ目』として開始したい」という設定です。この場合は、「デザイン」タブ > 「スライドのサイズ」 > 「ユーザー設定のスライドサイズ」を開き、ダイアログ左下にある「スライド開始番号」を「0」に変更します。その上で「ヘッダーとフッター」設定にて「タイトルスライドに表示しない」を有効化すれば、表紙(0ページ目)には何も表示されず、2枚目の本編スライドから美しい「1」のナンバリングが始まります。