目の前の出血が着床出血なのか、それとも生理の始まりなのかを見極めるには、血液の色、量、塊の有無、そして継続期間を客観的に観察することが鍵を握ります。
まず「着床出血の色」は、酸化の度合いや出血のスピードによって変化します。体外へ迅速に排出された場合は淡いピンク色やうっすらとした赤色になりますが、子宮内で少量の血液が滞留してから分泌液とともに排出された場合は、酸化が進んで薄い茶色や褐色、あるいは茶おり(茶色いおりもの)のような外見を呈します。通常の生理初日のような、どす黒い赤色や鮮明な赤色とは受ける印象が大きく異なります。
次に「着床出血の量と塊」です。着床出血の量は極めて少なく、下着やおりものシートに点状に数滴付着する程度、あるいはトイレットペーパーで拭いた際にうっすらと色づく程度が典型的です。生理のようにナプキンが満杯になるような出血量になることは基本的にありません。また、生理時には子宮内膜が剥がれ落ちることでレバー状の血の塊が混ざることがありますが、着床出血では血液の塊が混入することは原則として皆無です。
さらに「出血が何日続くか」という期間も大きな判断基準です。通常の生理が5〜7日間かけて段階的に出血量を減らしながら続くのに対し、着床出血は半日〜2日程度、長くても3日以内でピタッと止まります。もし多量の出血が4日以上続く場合は、通常の生理が始まったか、あるいは何らかの疾患による不正出血を疑うのが自然です。