大喜利の象徴である「座布団10枚」の賞品も、時代の狂気を映し出す鏡だった。「ハワイ旅行」のような豪華なものから、「世界一周(地球儀を1周するだけ)」「地下室に幽閉」「豪華スパイセット(小麦粉と水鉄砲)」といった、視聴者を喰ったようなシュールで意地悪なオチまで多種多様だった。
ここには、単なるプレゼント企画を超えた「番組と視聴者の知恵比べ」があった。10枚溜まったら何が起きるのかというワクワク感と、それに裏切られたときのアハハという脱力感。経済が右肩上がりで社会全体に余裕があった時代だからこそ、こうした「壮大な無駄」や「くだらない悪ふざけ」をテレビ局も視聴者も全力で楽しむことができたのだ。