富士山プリンスルートの難易度は、一般的な登山道比較で「中級レベル」に位置付けられます。ただし、基礎体力があり適切な装備を揃えた初心者にとっては、吉田ルートの過度な混雑を避けてマイペースに歩ける優れた選択肢となります。
初心者に支持される主な理由は以下の3点です。
第一に、スタート地点の標高が高い点です。御殿場ルートを起点から登ると標高差が約2,300メートルにも達し健脚向けとされますが、プリンスルートは標高2,400メートルの富士宮口新五合目からスタートするため、登りの累積標高差を大幅にカットできます。
第二に、混雑状況の緩和です。吉田ルートのような登山者の大行列による足止め(渋滞ストレス)が少なく、自分の呼吸と歩調を守って高山病リスクをコントロールしやすい環境があります。
ただし、注意すべき難所も存在します。特に宝永山の「馬の背」へ至る砂礫の登り坂は、一歩踏み込むごとに足元がズリズリと滑り、体力を奪われやすいセクションです。小刻みな歩幅で焦らず登るペース配分が求められます。