子役としてあまりにも大きな成功を収めた表現者は、しばしば過去のイメージの重圧に苦しむことがある。しかし、彼女の口から語られるのは、過去に対する一切の葛藤や拒絶ではなく、深い愛おしさと感謝だ。
「若い頃は『おしん』のイメージだけで見られることに戸惑いがなかったわけではありません。でも、それほどまでに人々の心に残る作品に出会えたことは、役者として最高の幸せ。今はあの少女の頑張りがあったからこそ、今の私がいるのだと素直に思えます」。
過去を受け入れ、抱きしめた上で、新たな役柄や表現に挑戦する姿勢。そのしなやかな強さこそが、年齢を重ねるごとに増していく美しさの源泉なのだろう。