上場企業における内部統制が厳格化するなか、経営トップと側近の関係性はガバナンスの観点からも厳しく注視されています。社内恋愛とコンプライアンスの観点から見れば、社長と秘書の関係が私的に深まることは、重大なインサイダー取引リスクや利益相反、ハラスメント疑惑に直結しかねない危険因子です。
万が一、公私混同と取られる関係が発覚すれば、株主や市場からの信用失墜は避けられず、社長自身の辞任や秘書の解雇といった破滅的な結末を招くことも珍しくありません。だからこそ、健全な企業ほど社長と秘書の信頼関係の築き方において「絶対的な相互リスペクト」を基盤に置き、私的な感情を挟まない厳格なコード・オブ・コンダクト(行動規範)を敷いています。信頼とは「仲が良いこと」ではなく、「互いにプロとして自律していること」を意味します。