ネット上のミームとして消費されがちなキャラクターたちが、実は本質的な人気を獲得している点も見逃せない。『鉄血のオルフェンズ』のオルガ・イツカはその筆頭だ。「止まるんじゃねぇぞ」というフレーズは一人歩きしたが、彼の不器用な生き様と仲間を想う愚直さは、今や一種の悲劇的ヒーローとして真摯に受け止められている。
また、映画『閃光のハサウェイ』のハサウェイ・ノアも同様だ。テロリストという極端な立場でありながら、彼の抱える理想と現実のギャップは、複雑化する世界を生きる若者たちにとって他人事とは思えないリアリティを持っている。ネタとしての消費から、キャラクターの深みへの理解へ。ファンの受容態度は確実に進化している。