パビリオンの設計を手掛けたのは、国際的建築家マリオ・クチネッラ氏。彼が提示したテーマは、かつてイタリアで開花したルネサンス建築の哲学的再解釈だった。調和と均衡、そして人間を中心とする設計思想を、現代の高度な構造解析と融合させている。
構造体には再利用可能な木材を全面採用し、イベント終了後も資材を円滑に循環させる設計がなされた。こうした試みは、世界の建築・都市デザイン産業における新たな指標として高い評価を獲得している。かつて2026年大阪・関西万博イタリア館プロジェクトの構想段階から練り上げられていた「生きている建築」というビジョンが、見事な形で目の前に立ち現れている。