かつて「ラーメン=1,000円以内」という暗黙の了解が存在していた日本だが、2026年の神田においてその壁は心地よく打ち破られている。店内に入ると、目の前で一杯ずつ丁寧にドリップされる昆布と鰹の芳醇なダシの香りに包まれた。
近年、特に目を引くのが厳選された和牛のオイルや、数か月熟成させた希少醤油をベースにした高級化のトレンドだ。麺も店内で小麦のブレンドから手掛ける自家製麺が主流となり、スープとの絡みや歯切れの良さを徹底的に追求。もはや単なるファストフードではなく、コース料理のような奥行きを持つ一杯が、舌の肥えた食通たちを唸らせている。