コンビニ和菓子の台頭は、既存の和菓子業界にとっても大きな転換点となっている。業界団体である全国和菓子協会も、コンビニを起点とした若年層の和菓子離れ食い止め効果に注目を寄せる。
敷居の高い老舗に足を運ぶ機会が減っていた若い世代が、コンビニを通じて本物の小豆の旨味や季節の和菓子に触れ、そこから伝統的な和菓子の魅力へと関心を広げるケースが増加している。身近な店頭が、伝統文化の裾野を広げる最前線のショールームとして機能しているのだ。
かつて懸念された「専門店とのパイの奪い合い」ではなく、日常使いのコンビニとハレの日の老舗という棲み分けが生まれ、和菓子文化全体の活性化という好循環が生み出されている。