今回の快進撃を支えた最大の立役者が、最速144キロのストレートとキレ味鋭いスライダーを武器とするエース・佐藤投手だ。昨秋の大会では制球難に苦しみ、早期敗退の憂き目に遭った。しかし、この冬に徹底した下半身強化とメンタルトレーニングを重ね、制球力を劇的に改善させた。
また、春の県大会直前、主将の田中選手が監督に「自分たちでサインを出したい」と直訴したエピソードも語り草となっている。指示待ちの野球から脱却し、選手一人ひとりがグラウンド上で考え、判断するスタイルへと切り替えた。この自主性こそが、プレッシャーのかかる接戦で崩れない強靭な精神力を育んだのだった。