かつての過激派組織には、明確な指導者が存在し、ピラミッド型の命令系統があった。しかし、現在の脅威は「ローンウルフ(一匹狼)」や、ネット上で緩やかにつながる「分散型ネットワーク」に移行している。彼らは特定の組織に所属せず、会費も払わず、ただ共通のハッシュタグや暗号化アプリのチャットルームで意思を通じ合わせる。
この変化は、警察当局の捜査を極めて困難にしている。通信を傍受しようにも、標的となる固定の拠点が存在しないからだ。事件が起きて初めて、その人物が過激化していたことに周囲が気づくというケースが後を絶たない。