二人の関係性を語る上で、周囲の関係者が口を揃えるのは「圧倒的なバランスの良さ」だ。ストイックで、役作りのためには自己を極限まで追い込む綾野。対して、読書家であり、独自の穏やかなテンポと確固たる世界観を持つ佐久間。この「動」と「静」のコントラストが、互いの精神的なセーフティネットとして機能しているという。
徹底してプライベートを切り売りしない姿勢も、彼らのブランド価値を高めている。SNSで過剰に家族の仲をアピールすることはない。しかし、たまに目撃される日常の断片からは、お互いへの深い敬意が滲み出る。安易な「おしどり夫婦」というレッテルを拒絶するかのような、プロフェッショナル同士の連帯がそこにはある。