2人がゴールインしたのは1983年のことです。当時、浅野温子は22歳という若さで映画やドラマで頭角を現し、まさにスターダムを駆け上がっていた時期でした。対する魚住勉は36歳で、すでに広告業界で名を馳せていた一流のコピーライターでした。
当時としては非常に珍しかった14歳の年齢差は、世間や芸能マスコミの間で大きな話題を呼びました。2人の出会いのきっかけはCM関連の仕事現場だったと伝えられています。若くして芸能界の荒波に揉まれていた浅野温子にとって、博識で包容力があり、クリエイティブな才能に溢れる魚住勉の存在は、精神的な大きな支えとなりました。
結婚当時、「人気絶頂の若手女優が年上のクリエイターと電撃婚」と報じられましたが、2人は世間の喧騒に流されることなく、独自の家庭を築いていきます。浅野温子が結婚後も『あぶない刑事』や『101回目のプロポーズ』などの国民的ヒット作に出演し続けられたのは、家庭内に妻を縛り付けず、表現者としての仕事を尊重した魚住勉の深い理解があったからに他なりません。