走ることに対する情熱や人間ドラマを描いたエンターテインメント作品の存在も、生徒たちのモチベーションを大きく引き上げている。直木賞作家・三浦しをん原作の映画『風が強く吹いている』や、老舗足袋業者の挑戦を描いたドラマ『陸王』などの名作は、走る技術の裏にある努力とチームワークの尊さを鮮烈に印象づけた。
メディアの影響は作品にとどまらない。NHK Eテレのスポーツ解説番組やYouTube上で配信される元陸上選手によるコーチング動画をスマホで視聴し、フォームやバトンパスのコマ送り分析を行う中高生が増加している。メディアの多様化が、体育祭リレーの質的向上を加速させているのだ。