メンテナンス時のちょっとした勘違いが、数万円もする本体を破壊してしまうケースが後を絶たない。最も多い失敗は、洗剤や化学薬品の使用だ。食器用洗剤や漂白剤を使うと、フィルターの微細な繊維構造が破壊され、集じん能力が永久に失われてしまう。
クリアビン全体の丸洗いにも注意が必要だ。クリアビン上部のサイクロン構造内部にはメッシュフィルターや流体導管が組み込まれており、ここに水が入ると完全乾燥までに数日を要する。乾燥が不十分なまま起動すると、水分がシュレッダー状に微粒子と混ざり合い、モーター室へ吸い込まれて致命的な短絡を起こす。水洗いが許可されているパーツと、固く絞った布での拭き取りにとどめるべきパーツを正しく見極めることが不可欠だ。