グループの歴史を紐解くと、三菱金曜会歴史と経緯は終戦直後の財閥解体に端を発しています。GHQによる財閥解体令によって「三菱」の商標やスリーダイヤの商標使用が一時禁止され、各社は独立した企業体として散り散りになりました。しかし、1952年のサンフランシスコ平和条約発効を経て、旧三菱系の社長たちが情報交換と親睦を目的として1954年に結成したのが金曜会の始まりです。
表向きの位置づけはあくまで任意団体としての「親睦会」に過ぎません。独占禁止法の制限があるため、カルテル行為やグループ全体を拘束する経営方針の決定などは行われない建前となっています。しかし、金曜会役割と実態を深掘りすると、単なるランチ会にとどまらない強固な結束の場として機能していることが分かります。
定例会は毎月第2金曜日の正午から開催され、原則として代理出席は認められません。主なアジェンダは外部有識者を招いた講演会や各社の近況報告ですが、真の価値は会議の前後に交わされるインフォーマルな対話にあります。グループの根幹に関わる不祥事の処理、スリーダイヤのブランド使用許諾、さらには国家プロジェクトをめぐる大枠の連携など、金曜会トップ会談の場で築かれる信頼関係が、巨大企業集団の羅針盤となってきました。