最新の旅客機(ボーイング787やエアバスA350など)は複合素材の採用により、従来機よりやや高い機内湿度(約15〜20%)を維持できるよう改善された。それでも、一般的な住宅の快適湿度(40〜60%)と比べれば、圧倒的な渇きの世界であることに変わりはない。
この環境に素肌のまま何時間も身を晒すと、肌表面の水分は一瞬で蒸発する。すると肌はバリア機能を維持しようとして過剰に皮脂を分泌し、結果として「乾燥しているのにテカる」という悪循環に陥るのだ。ファンデーションを厚塗りした状態であれば、皮脂と皮膜が混ざり合い、目元やほうれい線に深く落ち込む。機内でのメイク崩れは、単なる化粧落ちではなく、肌のSOSサインそのものである。