深谷の地が生んだ偉人、渋沢栄一。彼の足跡と志は、庁舎内の至る所に散りばめられている。深谷特産の赤レンガをモチーフにした外観デザインは、かつて日本近代化の礎を築いた日本煉瓦製造の歴史を力強く物語る。温もりある木材が効果的に配されたロビーや吹き抜けのエントランスは、訪れる人々に安らぎを与えて止まない。
全国の地方自治体の中でも、これほど明確なアイデンティティとデザイン性が同居した庁舎は珍しい。単に書類を発行する場所ではなく、地域住民が誇りを感じられるコミュニティプラザとしての機能を果たしており、街の記憶と未来を結ぶ重要なハブとなっている。