名古屋市西部から知多沿岸にかけて広がる「ゼロメートル地帯」は、高潮および大雨による河川氾濫の双方に対する極めて高い脆弱性を抱えている。庄内川や新川、日光川といった主要河川が満潮時刻と重なる時間帯に氾濫注意水域を超えると、バックウォーター現象によって内水氾濫が急拡大する危険性が指摘されている。
市防犯・防災局の分析によると、地下鉄駅構内や地下街への浸水被害も軽視できない。名駅周辺の広域地下街では、止水板の設置作業や排水ポンプのフル稼働体制が敷かれているものの、想定を超える短時間豪雨(1時間あたり100ミリ以上)が発生した場合、地下空間からの迅速な地上避難が不可欠となる。近隣住民はハザードマップを即座に確認し、垂直避難を含む安全な選択を直ちに行う必要がある。