「ほんのひとかけら口にした程度なら問題ないだろう」という判断は命取りになります。一般的に、猫におけるネギ類の危険域は体重1kgあたり約5g程度とされています。体重4kgの成猫であれば、わずか20g前後(長ネギなら数センチ、タマネギなら約8分の1個)を摂取しただけで致死量に達する計算です。
さらに恐ろしいのは、中毒の感受性には大きな個体差が存在する点です。体質や年齢、持病の有無によっては、致死量の目安をはるかに下回るわずか1g未満のネギ片を口にしただけで重篤な溶血発作を起こすケースも臨床現場では報告されています。
「この量なら安全」と言い切れる下限値は存在しません。少量であっても赤血球破壊は確実に進行するため、破片の誤食であっても厳重な警戒が求められます。