不在の神を祀り続ける機械たちの哀愁を描かせたら、右に出る者はいない。ヨコオタロウが構築した世界観、とりわけアニメ化によって新たな解釈の地平を拓いた『NieR:Automata Ver1.1a』の底流には、常に「創作者の不在」という乾いた痛みが流れている。
月に人類が逃げ延びたという神話を信じ、ただひたすらに戦い続けるアンドロイドたち。彼らの忠誠と苦悩は、真実が明かされた瞬間に残酷なアイロニーへと変わる。ポストアポカリプスという舞台設定がこれほど胸を締め付けるのは、廃墟の美しさゆえではない。主を失った従者たちが、プログラミングされた愛と目的を捨てきれずに自壊していく姿が、他者からの承認を渇望してやまない現代人の孤独をあまりに正確に鏡像写しにしているからだ。