彼女の名を一躍グローバルなアイコンへと押し上げたのは、世界的な社会現象となったNetflixのリミテッドシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』だ。孤独なチェスの天才少女ベス・ハーモン役で見せた静謐ながらも凄まじい熱量は、世界中の視聴者を釘付けにした。この演技によってアニャ・テイラー=ジョイはゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞し、エミー賞にもノミネートされるなど、批評家と大衆の双方から絶賛を浴びることとなった。
だが、彼女の快進撃はそこにとどまらなかった。巨匠ジョージ・ミラー監督が手掛けたワーナー・ブラザース配給の超大作『マッドマックス:フュリオサ』では、伝説の戦士の若き日を演じ切り、過酷な砂漠のロケーションで肉体の限界に挑むアクションを披露。繊細なドラマから極限のスペクタクルまで、演じるキャラクターごとにまったく異なる魂を吹き込む力量は、同世代の俳優の中でも突出している。