「自分は有料VPNを常時接続しているから匿名性は万全だ」——そんな過信を打ち砕く事例が2026年、相次いで報告されている。特に深刻なのが、WebRTC(Web Real-Time Communication)機能を通じたローカルIPアドレスの意図せぬ漏洩だ。
ブラウザ上でビデオ通話やリアルタイム通信をスムーズに行うための標準規格であるWebRTCだが、これが適切な保護設定を施されていないと、VPNの暗号化トンネルを素通りして本来のIPアドレスを外部へ漏らしてしまう。また、従来のIPv4対策だけに気を取られ、IPv6アドレスの暗号化処理を怠った結果、個人の接続元が特定される事故も多発している。こうした「偽りの安全」を即座に見抜き、設定の穴を炙り出すリトマス試験紙として機能している。