秋田県内の15歳人口は年々減少を続けており、野球部の部員確保は各校にとって死活問題だ。単独でチームを組めず、今春も複数の高校による連合チームが大会にエントリーした。しかし、そこにあるのは落胆ではなく、予期せぬ化学反応だ。
異なる学校の選手たちが週末ごとに集まり、限られた練習時間の中で互いの技術を盗み合う。ポジションの重複を避けるため、内野も外野もハイレベルでこなすユーティリティプレイヤーが自然発生的に育っている。個々の出場機会が格段に増えることで、実戦感覚を若いうちから研ぎ澄ませる環境が怪我の功名として機能し始めている。