インターネット上では時に、「メディア向けに仲良しを演じているのではないか(ビジネスカップル説)」という穿った見方が浮上することがあります。しかし、現地取材や練習拠点の関係者証言を精査すると、そうした推測が的外れであることは明白です。
2019年夏、木原選手が引退を覚悟していた時期に行われた最初のトライアウト(相性テスト)において、木原選手は「滑り始めてわずか5分で、求めていたパートナーはこの人だと直感した」と語っています。三浦選手もまた、過去のどのパートナーとも違った「身体が自然と空中に吸い込まれるような安心感」を覚えたと述懐しています。
三浦選手の左肩脱臼や木原選手の腰椎分離症など、競技生命を脅かす重篤な怪我に見舞われた際も、二人は互いを責めることなく、リハビリの期間を「絆を深めるための休養期間」と捉えて支え合いました。カメラの回っていない日々の過酷な練習環境の中で培われた信頼は、作られた演出では決して維持できません。