日常の簡単なケアを習慣づけるだけで、チェーン脱落のリスクを大幅に引き下げることができます。プロが実践するチェーン外れ防止のメンテ方法は極めてシンプルです。
まずは月1回の注油と清掃です。雨ざらしや長期間の放置で油分が失われると、金属同士の摩擦で摩耗速度が数倍に跳ね上がります。市販の自転車用チェーンルブをリンクの可動部に1滴ずつ塗布し、全体に馴染ませた後に表面の余分な油をウェスやペーパータオルでしっかりと拭き取ることが秘訣です。余分な油を残したままだと、道路上の砂埃やゴミを吸着して黒い研磨剤ペーストとなり、かえってギアをすり減らしてしまいます。
また、スポーツサイクルの場合は「チェーンチェッカー」と呼ばれる専用工具(1,000円前後で入手可能)を使用し、伸び率が0.75%〜1.0%に達しているか定期測定することをおすすめします。走行距離の目安としては、一般車で約3,000km〜5,000km、スポーツ車で約3,000km〜4,000kmが交換のタイミングです。
【プロの結論】自分で直すべきケースと即プロに預けるべき判断基準
チェーンが外れた際、現場で自力復旧して良いケースと、直ちにショップへ持ち込むべき境界線は以下の通りです。
【自力で直してOKな条件】 ・チェーンにサビや変形がなく、手でスムーズにしなる ・ディレイラーのケージを手で押すと柔軟に動く ・外れたのが数ヶ月ぶりなど単発のアクシデントである
【ショップに直行すべき危険なサイン】 ・チェーンを掛けてもペダルを踏むと滑る(歯飛びする) ・後輪付近から「カチカチ」「ジャリジャリ」と異音が鳴り続ける ・ディレイラーが後輪のスポークに接触しそうなくらい曲がっている ・週に何度も繰り返しチェーンが外れる