韓国ドラマの視聴者や学習者が最も混乱しやすいのが、「アボジ(아버지)」との使い分け、そして響きが似ている「オッパ(오빠)」との混同です。これらは対象となる相手との関係性や場面によって厳格に区別されています。
「アボジ」は日本語の「お父さん・父親」に該当し、成長した大人が公の場や第三者に対して自分の父親を述べる際、あるいは父親に対して一定の礼儀をもって話しかける際に用いる標準的な呼称です。さらに、義理の父親や他人の父親に対しては、敬称の「ニム(님)」を付けた「アボニム(아버님)」を用いるのが大人のマナーとされています。
一方の「オッパ(오빠)」は、女性が年上の兄、親しい年上男性、または恋人・夫に対して使う特別な呼称です。アッパ(아빠)とオッパ(오빠)は最初の母音(「ア[a]」と「オ[o]」)が決定的に異なります。ドラマのセリフなどで早口で話されると似て聞こえることがありますが、口の開き方に着目すると容易に聞き分けられます。「アッパ」は口を縦に大きく開け、「オッパ」は唇を丸めて前へ突き出すように発声するのが特徴です。