カーエアコンが冷えなくなるメカニズムを理解するには、まず冷媒(エアコンガス)が「気化と液化」を繰り返しながら熱を車外へ排出するサイクルを把握する必要があります。どこか1箇所でもサイクルが滞ると、冷風は途絶えてしまいます。
整備現場の点検データによると、冷え不良で持ち込まれる車両の原因比率はガス漏れ・残量不足が約55%、電気系統・ファン周りの不具合が約25%、コンプレッサー等の機械的故障が約15%、その他(フィルター詰まり等)が約5%となっています。まずは吹き出し口の風量と温度、作動音をチェックして症状を絞り込みましょう。
特に近年の車両では、環境負荷の低い新型冷媒(HFO-1234yf)の採用が進んでおり、従来のHFC-134aと比べてガス自体の単価が高額化している点にも留意が必要です。