ネット空間を席巻した1枚のモノクロ写真がある。煙草を指に挟み、無造作なヘアスタイルでカメラを見つめる若き日の姿だ。完璧なEラインを描く横顔、憂愁と反骨心が同居する眼差しは、現代のK-POPスターやコレクションモデルのルックブックと並べてもまったく引けを取らない。いや、CG補正やライティング技術に頼れない時代だからこそ、剥き出しの骨格と素材の美しさが際立つ。
「カトちゃんペッ」やハゲヅラ姿のコミックリリーフとしての姿しか知らなかった層にとって、このギャップはもはや事件だった。ギャグで顔を歪める前の「素」の瞬間、ドラムスティックを握り締めたときの鋭い横顔——その二面性こそが、今なお人々を惹きつけてやまない魔力の源泉である。