ネットスラングとしての「世紀末」は、「法や秩序が崩壊し、力こそが正義となった無法地帯」や「理屈が通用しないカオスな状況」を指す言葉として使われます。本来の辞書的な意味である「ある世紀の終わりの数年間(例:1990年代末など)」とは大きく異なり、極端な荒れ具合や治安の悪さを比喩的に表現するニュアンスが定着しました。
例えば、バーゲンセールで商品を奪い合う凄まじい群衆、マナーが完全に崩壊した混雑時の満員電車、あるいはオンラインゲームでルール無用の荒らし行為が横行するサーバーなどを見たユーザーが、「ここだけ世紀末だな」と形容します。悲惨な現実を嘆くというよりは、あまりの異様さに半ば呆れつつ、笑い飛ばすための自虐やネタとしてのニュアンスを強く含んでいるのが特徴です。
また、派生語として頻繁に用いられる「世紀末感(せいきまつかん)」という表現も存在します。これは「まるで世紀末のような荒廃した空気感や殺伐とした雰囲気」を指し、退廃的な風景写真や奇抜すぎるファッション、荒れ狂うSNSのリプライ欄などを評価する際に重宝されています。