ブームの熱狂は、PC周辺機器のハードウェア業界にも直接的な波及効果をもたらした。かつてはFPS(一人称視点シューティング)プレイヤーが重視していたキーボードの応答速度やアクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)が、今や連打ゲーマーたちの間で熱烈に議論されるテーマとなっている。
特に近年急速に進化した0.1mm単位で反応厚みを調整できる「ラピッドトリガー」搭載の磁気キーボードは、連打専用の必須ギアとして売上を急伸させている。秋葉原のPCパーツ専門店スタッフは「以前はキーボードの打鍵音や静音性を求めるお客様が主流でしたが、最近は『どれだけ高速に反発し、連続入力の取りこぼしを起こさないか』という過激な性能要求が増えました」と明かす。もはやキーボードは文章を入力するオフィス用品ではなく、アスリートのスパイクと同じ競技ギアなのだ。