観光パンフレットの華やかな写真だけを見て訪れた旅行者が、現地で最も痛感するのが「想像を絶する階段のアップダウン」です。ネット上でも「稚児ヶ淵 階段 きつい」という検索ワードが後を絶ちません。
多くの観光客が誤解しがちなのが、島内を結ぶ有料エスカレーター「江の島エスカー」の構造です。エスカーは「上り専用」の移動手段であり、島の頂上(江の島サムエル・コッキング苑付近)までしか行けません。頂上から最奥部の稚児ヶ淵へ向かうには、急勾配の階段(通称:御岩屋道通り)を約150段以上下る必要があります。
そして最大の問題は帰り道です。稚児ヶ淵まで下りきった後、陸路で江の島弁天橋方面へ戻るためには、今下ってきた急階段をすべて自力で上り返さなければなりません。この標高差約60メートルにおよぶ階段の連続が、体力に自信のない層やヒール靴で訪れた観光客を苦しめる最大の要因となっています。