真栄田賢を語る上で欠かせないのが、一度聴いたら忘れられない極度のハスキーボイスです。この声について「酒やタバコで潰したのか」「生まれつきの声質なのか」と誤解されるケースが散見されますが、実際は中学時代のラグビー練習中に起きた事故が直接の原因です。
当時の特番インタビューや本人の手記によると、中学時代にラグビーの練習中、相手選手の強烈なタックルが喉仏(甲状軟骨)に直撃。声帯周辺の軟骨が骨折・変形し、長期間の声が出ない状態を経て、現在のような独特のしゃがれ声になったと明かされています。当初は深いコンプレックスだったこの声が、お笑いの世界に飛び込んだことで唯一無二の強力な武器へと転化しました。
また、彼のパーソナリティを形成したバックボーンとして特筆すべきは、琉球大学教育学部を卒業し、小学校・中学校・高校の教員免許を取得しているという知性的な側面です。さらに高校時代は沖縄県立首里高校のラグビー部で活躍し、沖縄県選抜として全国高校ラグビー大会(花園)への出場や国体ベスト8という輝かしいアスリート歴を持っています。
粗削りなボケに見えながらも、ネタの構成や言葉選びに知的な構築美が漂うのは、教育学部で培った論理的思考と、強豪ラグビー部で培われた勝負勘が根底にあるからに他なりません。