自宅でたとう紙に収める際に行う正式な方法が「本だたみ」です。床や衣装敷きの上に平らに広げ、余計なテンションをかけずに平面的に整えることで、型崩れや不要なシワを防ぐことができます。
具体的な手順は以下の6ステップです。
ステップ1:衿を外側に半分に折る
羽織を自分から見て衿(胸元)を手前に向け、平らに広げます。着物は衿を内側に折り込みますが、羽織は衿(衿肩あきから衿先まで)を外側へ半分に折るのが最大のポイントです。
ステップ2:脇のマチ(衽・脇線)を内側に倒す
羽織の両脇にある「マチ」を、身頃の内側へきれいに倒し込みます。左右両方のマチを平らにならし、脇の縫い目がまっすぐになるよう整えます。
ステップ3:下前(右身頃)を身頃の中心線で折る
着用時の右側にあたる下前を持ち上げ、背中心に沿わせるように身頃の中心へ折り返します。このとき、右袖は外側へ自然に出しておきます。
ステップ4:上前(左身頃)を下前の上に重ねる
着用時の左側にあたる上前を、下前の上にぴったりと重なるように被せます。左右の衿先と裾が寸分の狂いもなく重なっているかを確認し、手のひらで軽く撫でて空気を抜きます。
ステップ5:左右の袖を身頃の上に折り返す
まず上側にある左袖を、袖付けの縫い目に沿って身頃の上へ折り返します。次に羽織全体を裏返すか、下側の右袖を身頃の下へくぐらせる形で背中側に折り返します(※身頃の上に両袖を重ねる流派もありますが、厚みを分散させるためには前後に1枚ずつ折り振るのが一般的です)。
ステップ6:丈に合わせて裾を折り上げる
たとう紙のサイズに合わせて、身頃の丈を2つ折り(長羽織の場合は3つ折り)にして完成です。