読者の多くが最も頭を悩ませる疑問が、「パウダーとファンデーションはどっちが先か」という工程の順序です。この疑問を解消する公式は極めて明確で、「液状・クリーム状のアイテム(油分・水分)を先、粉体(油分を吸着するもの)を最後にする」という皮膚科学的な密着理論に基づきます。
ベースメイクの仕上がりを左右するパウダーとファンデーションの塗る順番は、使用するファンデーションのテクスチャーによって次のように分岐します。
パターンA:リキッド・クッション・エマルジョンタイプの場合
化粧下地 ➔ リキッド等のファンデーション ➔ フェイスパウダー
液状ファンデーションの油膜の上にフェイスパウダーを重ねることで、余分なベタつきを抑えて密着させ、衣服への色移りや摩擦崩れを防ぎます。
パターンB:パウダーファンデーションを使用する場合
化粧下地 ➔ パウダーファンデーション(➔ 必要に応じてTゾーンのみフェイスパウダー)
ここで最大の落とし穴となるのが、化粧下地とパウダーファンデーションの使い方です。下地を塗った直後の肌が濡れた状態でパウダーファンデーションを滑らせると、水分や油分がスポンジの一箇所に凝集し、修復困難なムラづきを引き起こします。下地を塗布した後はティッシュオフを行うか、肌表面がサラリと落ち着くまで約90秒待ってから塗布するのが鉄則です。
現場のヘアメイクアップアーティストが徹底しているパウダーファンデーションが崩れない塗り方の手順は以下の通りです。スポンジの半分程度にファンデーションを取り、頬の中央から外側に向かって力を入れずにすべらせます。皮脂分泌が活発なTゾーンや動きの激しい目元・口元は、スポンジに残った微量の粉をスタンプのように軽く押さえるだけで十分です。顔全体に均一な厚みを持たせるのではなく、中心から外側へグラデーションをつくることで、ヨレ知らずの立体的な肌が完成します。