漫画界に衝撃を与えた『アクタージュ act-age』の連載終了から歳月が流れた現在、宇佐崎しろは週刊少年ジャンプの最前線を走るトップランナーのひとりとして確固たる地位を築いています。その原動力となっているのが、2026年41号より連載がスタートした本格魔法ファンタジー『魔男のイチ』です。
原作を手がけるのは、『魔入りました!入間くん』でメガヒットを飛ばす西修。魔法が存在しない過酷な山で育った野生児の少年「イチ」が、狩猟本能と卓越した身体能力を武器に「魔法」そのものを狩っていく痛快な王道少年漫画であり、宇佐崎しろの緻密で透明感あるペンタッチが見事に融合しています。連載開始直後からジャンプ本誌の掲載順上位をキープし、単行本の発売時には即座に重版がかかるなど、2026年のコミック市場において屈指の熱量を生み出しています。
突然の連載打ち切りという作家生命を揺るがす危機に直面した際、宇佐崎しろは当時公式Twitter(現X)を通じて、被害者を心から気遣う冷静かつ毅然とした声明を発表しました。自らの無念を決して感情的に押し出すことなく、ファンに対して作品の強要を戒め、関係各所への配慮を求めたその態度は、読者のみならず漫画業界全体から深い敬意を集めました。その後の沈黙と読切作品を通じた技術の再構築期間を経て、彼女は「過去の悲劇のヒロイン」としてではなく、「圧倒的な実力を持つ作画家」として本誌の舞台に返り咲いたのです。